第8回関西女流棋士フェスタ開催レポート

2024.12.26

2023年5月2日、4日(火、木)に「第8回関西女流棋士フェスタ」が開催されました。場所は近鉄百貨店上本町店様にご提供いただきました。毎年ご尽力いただき、本当にありがとうございます。実行委員は村田智穂女流二段、長谷川優貴女流二段、そして私、北村が担当しました。
今年も観る将棋ファンと指す将棋ファンに楽しんで頂けるような企画を考えました。
多くの新人女流棋士が出演しましたので、お披露目会を行いました。
お客様に女流棋士のことをもっと知っていただける機会になれば幸いです。

5月2日は「里見香奈女流五冠・室田伊緒女流二段によるランチショー」が銀座アスター上本町近鉄賓館で行われました。お客様には銀座アスター様の特別メニューを堪能しながら、トークショーや大盤解説を観ていただきました。特別メニューは実際に里見女流が選ばれた料理で、前菜や蟹と豚肉の焼売、青菜のオリーブオイル炒め、やわらか杏仁豆腐など、美味しいものばかりでした。出演者のお二人は歳が近く、気心が知れて楽しい雰囲気のトークショーでした。またお二方が10代の頃の大盤解説もあり、大変盛り上がりました。
イベントの最後には運命のじゃんけん大会!見事勝ち残った方々にコラボ色紙がプレゼントされました。
 大盤解説を行う室田女流二段(左)と里見女流五冠(右)大盤解説を行う室田女流二段(左)と里見女流五冠(右)

両者の初手合いの将棋を大盤で解説されました。

5月4日は近鉄上本町様の10階文化サロンでイベントが開催されました。午前中はコロナ渦ということもあり、マスクの着用と駒の消毒などの感染対策を行っての指導対局。久しぶりのお客様も多かったようです。
お客様の棋力は様々で、初心者の方にはアドバイスをしながら和気あいあいとした楽しい指導が行われました。一方でどちらも退かない白熱した対局もあり、お客様の真剣な表情も印象的でした。帰り際に「思い出に残る将棋が指せました」とお声掛けいただき、嬉しかったです。

指導対局を行う榊菜吟女流2級指導対局を行う榊菜吟女流2級

指導対局を行う木村朱里女流1級指導対局を行う木村朱里女流1級

色紙を持つ佐々木海法女流1級色紙を持つ佐々木海法女流1級

終局後、お客様にロビーに来ていただき、抽選会の景品をお渡し致しました。景品は近鉄百貨店様、株式会社シーエンジ様、株式会社京伸様、通天閣観光株式会社様からいただきました。いつもありがとうございます。

午後からは新人女流棋士のお披露目イベント。トークショーやポイント解説、トランプ将棋のチーム対抗戦、去年に引き続き新人女流棋士トーナメントが開催されました。トークショーでは藤井奈々女流初段も加わり、和やかな雰囲気で進行しました。女流棋士の仲良しトークに花が咲きました。

新人女流棋士のお披露目イベント

トランプ将棋のチーム対抗戦では、女流棋士トランプを使って行いました。井上慶太九段にも加わっていただき、場を盛り上げていただきました。

最後まで終わらない戦いで、時間の関係上、王手をかけたほうが勝ちということに。見事勝利したのは石本さくら女流二段が率いるAチームでした。

石本女流が率いるAチーム石本女流が率いるAチーム

井上慶太九段(左)と藤井女流率いるBチーム井上慶太九段(左)と藤井女流率いるBチーム

新人女流棋士によるトーナメント戦では、松下舞琳女流初段、木村朱里女流1級、榊菜吟女流2級、久保翔子女流2級が参加いたしました。事前に準決勝を戦って、見事決勝進出を決めたのは松下女流と久保女流のお二人でした。 
お客様には、白熱した戦いを間近でご覧いただきました。対局特有の緊張感を感じていただけたのではないでしょうか。
戦型は角交換四間飛車で、じっくりとした戦いになりました。激闘の終盤戦の末、勝利を掴んだのは松下女流でした。

 惜しくも敗退した久保翔子女流1級優勝した松下舞琳女流初段

惜しくも敗退した久保翔子女流1級惜しくも敗退した久保翔子女流1級

優勝した松下女流には、株式会社シーエンジ様からマットレスが送られました。寝心地がよくて肩こりも軽減されたと好評でした。

記念撮影
今回も多大なるご尽力をいただきました

特別協賛:株式会社シーエンジ
後援:近鉄百貨店上本町店
協賛:株式会社囲碁将棋チャンネル、黒徳建設株式会社、渥美雅之様、株式会社京神、通天閣観光株式会社、ダイドードリンコ株式会社(敬称略、順不同)
の皆様には厚く御礼申し上げます。

最後になりますが、いつも将棋界、女流棋士を応援していただきまして、誠にありがとうございます。
皆様のおかげで、第8回女流棋士フェスタを無事終えることができました。
遠方からお越しいただいた皆様、毎年参加して頂いている皆様、そして初めて参加された皆様も、大変な時期に足を運んでいただきありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。

文・女流二段 北村桂香

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